ギャラリー情報

「仮面の赤い息-揺らぐ家の外で」展

2013年10月9日(水)〜 2013年10月27日(日)

いちむらみさこ

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■展覧会概要
アーティスト・観衆を問わず、常に他者と共に問いながら模索しながら自分の足で歩むための『場』『機会』をつくることを目的とし、「問いかけながら道をゆく」という題の連続企画 第1回目は、 ホームレス生活をしているアーティスト、いちむらみさこによる展示「仮面の赤い息-揺らぐ家の外で」を開催いたします。
今回、いちむらみさこが様々な人と対話をしながら、身近なモノを使った自己表現としての「仮面」、自己喪失としての「仮面」をつくるプロジェクトで制作された仮面と映像インスタレーションを 展示いたします。また、本展示テーマに合わせ、関連イベントとしてDV、性暴力、虐待、自然災 害によるトラウマを抱えた女性や子どもたちと共同制作をしているフィリピンの女性アーティスト、 アルマ・キントさんや小金井市内で児童養護施設等の施設退所後のアフターケア相談に当たっ ている「ゆずりは」の高橋亜美さんをお招きしてのトークイベントを開催いたします。展示の内容に 関わっていく形のワークショップ/パフォーマンスイベントも予定しております。
「規範的な“家族”へと個人を閉じ込めようとする社会で、不利な立場に置かれた人たちは「生きる」という最も基本的なところで、厳しい状況にいます。」と発するいちむらみさこさんの言葉に 耳を傾けご高覧いただければ幸いです。

■いちむらみさこ プロフィール
2003年から東京の公園のブルーテント村に住み始める。同じテント村住人の小川てつオと一緒 に物々交換カフェ・エノアールと絵を描く会を開く。ブルーテント村に住む女性たちに呼びかけて、 女性のためのティーパーティを始める。
著書に「Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート」(キョートット出版、2006年)。2007年に ホームレスの女の人たちが活動し布ナプキンを制作・販売する「ノラ」を立ち上げる。「R246星と ロケット」「246キッチンLIVE」などホームレス排除や襲撃に抗したアートパフォーマンスを路上や 公園で行う。国内外で、資本主義の問題や反ジェントリフィケーション、フェミニズムなどに関連 するアート作品やエッセイを多数発表している。
主な展覧会に「Woofer ten Artivist in Residency Program (III) Misako Ichimura」(Woofer ten 香港、2011年)、「Inter-local Project 2011:North East Asia, Our Public Future」(Daejeon Art Center,Daejeon Museum of Art、韓国、2011年)。「311以降の女たち」版画プロジェクト現在進 行中。

■関連イベント
・トーク・セッション 「縫う手・繋ぐ手」
ゲスト:アルマ・キトン(アーティスト) 逐次通訳付き・筆記通訳付き
10月12日(土)19:00-21:00

・トーク・セッション 「『家族』以外のフィールド」
ゲスト:高橋亜美(アフターケア相談所ゆずりは代表)
10月19日(土)18:30-20:30

・仮面のつくりワークショップ
10月14日(月・祝)13:00-16:00
申し込み方法:電話 042-384-2569 /メール mail@artfulaction.net

・クロージングイベント「仮面練り街中歩き&パーティー」
10月27日(日)15:00-19:00

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■連続展示企画「問いかけながら道をゆく」について
この企画ではアーティスト、観衆を問わず、常に他者と共に問いながら模索しながら自分の足で歩むための「場」、「機会」をつくる。作品の「展示・披露」のための場ではなく、出現した表現が対 話のはじまりになることに主眼をおく。 私たちは一人一人が全く異なる認識社会に生きていながら、実社会では物理的に触れ合いな がら暮らしている。そこで生まれる疑問や違和感、豊かさを身体感覚としてとらえ表現する新進のアーティスト、特に環境と呼応し形を変える表現媒体を扱うアーティストと共に企画を作り上げていく。
【連続企画予定プログラム】
Part 1-2013年9月 いちむらみさこ
Part 2-2014年2月 リュウ・ルーシャン
Part 3-2014年3月 高橋悠治 イトー・ターリ 山城知佳子 港大尋
Part 4-2014年5月 呉夏枝

■主催
問いかけながら道をゆく実行委員会、 NPO法人アートフル・アクション

■問い合わせ先
042-384-2569
mail@artfulaction.net

本企画は、アートフル・アクション主催の企画です