ギャラリー情報

『カセットとiPodの間ー平面の可能性ー』

2012年9月19日(水)〜 2012年9月30日(日)

岡﨑彩加 , 多田佳那子 , 原汐莉 , 結城唯善 , VOQ+松本力 , 杉浦幸子

cover image

「カセットとiPodの間」―90年代オーディオメディアは、カセットテープが消えMDが登場したと思いきや、瞬く間にiPodといったデジタルレコーダーへ変化しました。
本展覧会は、そのような目まぐるしい変化を幼少期に体感した、若手の作家4名によって構成されます。
 バブル崩壊後、渋谷ギャルファッションと原宿古着ファッション、浜崎あゆみと椎名林檎・・・相反したスタイルが共在する不思議な時代が訪れました。
90年代子供だった作家たちにとって、憧れの大人像も様々でした。メインストリームの流行というものが失われた時代ともいえるかもしれません。
そして情報が溢れる現在、その状況下でも、自分なりの個性やキャラを身につけなければならない窮屈さや違和感は、
芸術にどのように反映されうるのでしょうか。
 本展覧会の作家たちは、平面を中心としつつも、従来の平面作品の枠を飛び越えようと試みています。
急速に過ぎていった、メインストリームの流行が曖昧だった時代、「カセットとiPodの間」。
その時代に多感であった4名が、「作家」として歩みを進めようとする今、
その時代性をどのように内包し、作品に放出しているのか。
本展覧会を通じて、あなたが感じていた時代性とリンクするものを発見してみてください。

○展示
9月19日(水)〜9月30日(日)(月、火休み)
12:00〜20:00

◯オープニングパーティー&ライブ
9月22日(土)
会費:1000円(軽食・ライブ・展示入場料込)
ゲストライブパフォーマンス:VOQ+松本力(7:30〜)

◯トークセッション
9月28日(金)19:30-
会費:400円(1ドリンク・展示入場料込)
アートについてトークする会「TIME TO THINK」のシャトー出張版。
今までの活動はこちら→ http://www.ohtaikue.com/timetothink/参加型トークイベントです。途中参加可能。
当日お気軽にご参加ください。

◯アーティストトーク
9月30日(日)19:00-(台風のため、延期)
会費:1000円(1ドリンク・展示入場料込)
ゲスト:杉浦幸子先生(武蔵野美術大学芸術文化学科准教授)
「世代・若者・これから作家として歩んでいくには?」

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今年9月、シャトー2F にて開催された展覧会「カセットと iPod の間 vol.1 ー 平面の可能性ー」において、台風のため延期となったトークイベントを改めて開催致します。
ゲストに武蔵野美術大学准教授の杉浦幸子氏を迎え、展覧会出品作家であった岡﨑彩加、多田佳那子、原汐莉、結城唯善と、各々の作品や世代性をふまえ、アーティストとしてどのように表現活動を継続して行くことが可能かということについて、
考えてみたいと思います。どうぞお越し下さい。

日 時|2012 . 12. 7(金) 19:30~
場 所|KOGANEI ART SPOT シャトー 2F カフェスペース
出 演|杉浦幸子(ゲスト)、岡﨑彩加、多田佳那子、原汐莉、結城唯善 (司会:吉田絵美)
入場料 | 1000 円(1 ドリンク込)

◎トークイベントは、展示の様子を記録写真でご紹介しながら進めますので、展示期間中にご来場されなかった方もぜひお越し下さい。

◎終了後に、ささやかですが軽食付きの打ち上げを行いますので
そちらもご参加ください。

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ゲストプロフィール
【杉浦 幸子 Sachiko SUGIURA】

1990 年 お茶の水女子大学文教育学部哲学科美学美術史専攻卒業 1995 年 ウェールズ大学院教育学部修士課程修了
現在 武蔵野美術大学芸術文化学科准教授 ギャラリーエデュケイター、プログラムデザイナー
2001 年「第 1 回横浜トリエンナーレ」教育プログラム担当。
2002-2004 年 森美術館パブリックプログラムキュレーター。
2005-2012 年 京都造形芸術大学プログラムコーディネーター。 伊勢丹美術館、川崎市岡本太郎美術館、町田市立版画美術館、三鷹市美術 ギャラリー、京都国立近代美術館、北九州市立美術館、川口市立ギャラリー アトリア、富山県立近代美術館などと協働し、アート、デザインを通した 学びの場を提供するプログラムを企画・実施。

■シャトーニーエフアーカイブ とは?
 「シャトーニーエフアーカイブ」は、ART SPOT シャトー2F(通称:シャトー2F)にて、シリーズで展示・パフォーマンスを開催します。80年以降生まれのアーティストが、既成の美術史や概念にとらわれない表現を自由に展開。今後活躍していく若き彼らの、ひとつのムーブメントを作り上げる場となりうるのか。実験的な展覧会・イベントを展開していきます。

本企画は、アートフル・アクション主催の企画です