ギャラリー情報

問いかけながら道をゆく展PART2声のものがたり

2014年3月6日(木)〜 2014年5月22日(木)

山城知佳子 , リュウ・ルーシャン

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沖縄在住の山城知佳子と、故郷中国から移住して来たリュウ・ルーシャン。
それぞれの作品に刻まれた鋭い問いかけは、アイデンティティの狭間に生きる
わたしたちの「声」。
ふたりの映像が出会うとき、もうひとつの「声のものがたり」が始まる。

2014年03月06日(木)~2014年03月22日(土)
11時~18時(金土は20時まで) 会期中無休
観覧料:500円

「問いかけながら道をゆく」宣言
 わたしたちは、困難でつかみどころのない「今/日常」を、どのように生き延び、社会や他者とかかわり、すくなくとも今より、豊かで伸びやかな生き方を獲得することができるのか、懸命に模索しなければならない状況に陥っていると感じています。
 正解はひとつではなく、状況は常に変化していきます。《問いかけながら道をゆく》とは、異なる人たちと柔軟に、対話をかさねつつ、決して受け身ではなく、創造的な、しなやかに社会を変える能動的な「場」でもありたい。ここでいう「場」は、また、人々が集う広場のような場でもあり、また、社会を問う鋭いシュプレヒコールのような、動き、でもありたいと思っています。
 時に痛み、喜び、躓きつつも、今を問い、自らを問いつつ、社会に対し能動的に働きかけることを通じ、困難な状況を克服する「技」、「生き延びる技」を生み出すことが一つの道なのかもしれない、そして、わたしたちはその「技」こそが、アートなのではないかと考えています。
 わたしたちは、今を生きる私たちの体や心のより深い層で、人間存在に対する本質的な問い直しや日常への新しい眼差し、社会を変えるためにアクティブな問い、能動的かつラディカルな生きた場を生み出すことを通じて、希望の再確認の契機が生まれることをめざしています。
 いちむらみさこ、リュウ・ルーシャン、山城知佳子、イトー・ターリ、呉夏枝の個的な領域から繰り広げられるパースペクティブを目撃するプロジェクトを開催します。本展は連続企画「問いかけながら道をゆく」展の第二弾です。

◉トークイベント『身体への信頼』2014年3月8日(土)18時30分〜
●スピーカー:山城 知佳子 リュウ・ルーシャン 
レベッカ・ジェニスン イトー・ターリ

レベッカ・ジェニスン(Rebecca Jennison)
京都精華大学人文学部教授、近代・現代文学/芸術をジェンダーの視点から研究中。現代アートと「ディアスポラ」、パフォーマンス・アートとフェミニズム論、現代のビジュアルカル・カルチャー、文芸表現と安全に暮らせる社会作りに興味を持っている。日本で活躍している女性アーティストの作品翻訳紹介を国内外で発表。1949年米国生まれ。
イトー・ターリ(Ito Tari)
小金井市在住、パフォーマンスアーティスト。現在、小金井市内でWomen in Blackを毎週土曜日に継続中。
●参加費=1000円(観覧料込み)●お申し込み不要

◉ ワークショップ
Multicultural Art Platform: Borderland Journey 
多文化アートプラットフォーム:ボーダーランドの旅
●ファシリテーター : リュウ・ルーシャン

グローバル化が進む今日、
国境を越える人の動きはますます拡大してきている。
国ってなんだろう?
国境は何を意味するのだろう?
私たちはどこから来て、これからどこへ向かうのか?

「グローバル化」「移住」「アイデンティティ」「故郷」「帰属場所」
をテーマとして創作活動を行って来たリュウ・ルーシャンが、
過去の自作品の紹介を交え、参加者たちと国境越えの体験を共有しながら、
ボーダーランドの旅を案内します。

多文化に関心がある方、移住を経験したことがある方、外国にルーツを持つ移住者の方、
ワークショップでともに語り合い、あなたの考えを表現してみませんか?

日時:2014年3月22日(土) 14:30~18:30
会場:小金井アートスポットシャトー2F内キッズルーム 
定員:12〜16名 (事前申し込み、先着順)※年齢制限はありません。
参加費:1000円(観覧料込、1ドリンク付)
お申込方法:件名【声のものがたりワークショップ申し込み】、
本文に①参加者氏名②年齢③出身地④連絡先⑤参加理由(100字以内)をご記入の上、
下記お申込先にご連絡ください。(※電話でのお申し込み可。メールのみ英語・日本語・中国語可 )
お申込締め切り:3月15日

お問い合わせ/お申込先
小金井アートスポットシャトー2F
〒184-0004
小金井市本町6-5-3シャトー小金井2階 
E-mail: info@chateau2f.com
TEL:050-3627-9531
   

山城 知佳子 Yamashiro Chikako
1976年生まれ 沖縄出身 映像作家 美術家
沖縄県立芸術大学大学院絵画専修修了
現在同大学非常勤講師
主な映像作品発表の展覧会
・2007年 沖縄県立博物館•美術館 開館記念展『沖縄文化の軌跡1872-2007』
・2008年「沖縄・プリズム1872-2008」東京国立近代美術館
・2009年「第二回恵比寿映像祭~歌を探して~」東京都写真美術館
・2010年「日本の新進作家展:ニュースナップショット」東京都写真美術館
・2012年「森美術館MAMプロジェクト018:山城知佳子個展」森美術館

リュウ・ルーシャン Liu Lushan
中国北京出身
イギリスロンドン芸術大学ウィンブルドン校 視覚言語とパフォーマンス研究科卒業 東京藝術大学大学院映像研究科メディア専攻博士課程在籍
グローバル化、移住、マルチカルチャリズム、アイデンティティ、帰属場所を研究テーマとしている。2006年より映像インスタレーション、パフォーマンス、コミュニティ・アートプロジェクトを中心に、イギリス、中国、韓国、日本、スロベニア、ポーランド、ベルギー、ドイツ、フランス、インドなどさまざまな国のライブアート祭で作品を発表。
http://lushanliu.sitemix.jp/Home.html 

主催:「問いかけながら道をゆく」展実行委員会
共催:平成25年度科学研究費基盤研究(A)『トラウマとジェンダーの相互作用:精神病理・逸脱・創造性』(研究代表者:一橋大学大学院社会学研究科 宮地尚子)/ NPO法人アートフル・アクション
お問い合わせ:info@chateau2f.com シャトー2F公式HP http://chateau2f.com
      「問いかけながら道をゆく」展ブログ http://toikake.tumblr.com
       (ブログではPART1いちむらみさこ展の様子もご覧いただけます。)

本企画は、アートフル・アクション主催の企画です