2020-03-05

コロナウイルスの影響で、2月29日、3月… | 2020-03-05 17:20:28

コロナウイルスの影響で、2月29日、3月1日に予定していたえいちゃんくらぶの作品上映会「えいちゃんふぇす2 ~草の根からの芽吹き~」は中止になりました。
でも、そんな状況だからこそ、チャレンジできること、そして映像制作ワークショップ「えいちゃんくらぶ」だからこそできる表現の場として、「ONLINEえいちゃんふぇす」を開催できないかと画策中です!

今回は社会全体が日常生活を制限されている状況ですが、今後も、例えば災害のように、地域全体におこりうる不測の事態、また、病気や事故、高齢化や介護など、個人的な出来事によって思うように身動きが取れなくなることは、いつでも、だれにでも起こりうることです。
そのときに、ネット環境さえあれば、いつでもどこでも誰かとつながることができる、心が豊かになる何らかの表現に触れることができることは、若者だけでなく、様々な世代の人にとっても、場合によっては生きる支えにもなりうるのだろうと思います。

実際に、えいちゃんくらぶのメンバーさんの中にも、介護中心の生活で、自由な外出がままならない方がいらっしゃいます。その方は、おうちの中で、夏の盛りにベランダでグラスの氷が解けるさまや、ベランダから見える地元の夏祭りの打ち上げ花火、洗濯機の回るさま、また、ぶれた昔の写真を加工しなおして、観る人の心をくぎ付けにするような作品を作られました。映像という未知な表現手段に出会い、夢中になって次々と作品にチャレンジされている彼女の姿から、「自分を生きる」って素晴らしい、と感じます。

窓ガラスには「あそび」の隙間が作られていて、もしこの「あそび」がなければ、ガラスはちょっとした衝撃や気温の変化でたやすく割れてしまうんだそうです。人の心だって、「あそび」がなければ、時には壊れてしまうかもしれない。
社会の中で不測の事態が起きた時、芸術文化事業はとかく後回しにされがちです。でも、そんな時だからこそ、芸術文化が人々の癒しや支え、明日への生きる力にもなりうるでしょう。今回、映画や書籍なども、次々とネット上での公開がされていることは、素晴らしいことだと思います。