学校は夏休み。
2学期から今年度も何校かの学校で、連携授業を実施します。
まだ、具体的な学校や内容は確定していませんが、何年か活動してきた感じやそれぞれの学校のスケジュールなどを伺いながら、少しずつリサーチを始めています。
学校と街の境界を低くして街に出て行くことや、思春期入り口の子供達が自分自身を見つめることなどを造形活動や表現するということを通して考えてきました。
昨日は来日8年目のアメリカ人のアーティストと彼のポートフォリオを挟んで、まずはどんなことに関心を持っているのか、小金井では事業としてどんな考え方で連携授業を行っているかを話しました。
アウトプットとしての造形物だけでなく、なぜ人は作るのか?人にとって造形すること、表現すること、あるいは歌うこととはどんな意味を持ったことなのか? 知ること、何かを認知するとは?あるいは記憶とは?想起とは?などなど、脳科学者でもあるアーティストと3時間近くお話しさせていただきました。
まだプロジェクトにはならないけれど、単純な、アーティストからの「刺激」に対する「反応」としての表現、ではなく、アーティストとの出会いから子供達にどれだけ内省の機会が生まれるか?「反応」を超えて、子供達の心と体を通過し、その子自身の表現として外に出てくるためには、どのような働きかけが可能なのか?と。
私たちは作家の持つプログラムを並行移動させて学校に持ち込むのではなく、作家の持つ「何か」をどのようなものとして子供達に経験してもらうのか、考えます。さらに、このことがアーティストにとっても新しい経験になって欲しいと思っています。長い対話が続きます、多分。
宿題。
イーフー・トゥアンの『