2020-10-30

富岡多恵子に 『丘に向ってひとは並ぶ』 … | 2020-10-30 09:21:25

富岡多恵子に 『丘に向ってひとは並ぶ』 という著作がある。

今回の展示では、青森や福島、金沢を巡ったノートが展示されます。
四冊のノートのはじまりは、日本以外の国に出自を持つ方々から始まっているので、もっともっと広いね。

いろいろな人生があることは当たり前だけれど、正史というより、日々ひっそりと生きた人たちの近現代史、を、ひと世代後の人が描く。川沿いの風景、雪の風景、山の風景。情景が浮かぶ。そして、その、浮かぶ情景も、人によって違うよね。

ギャラリーの(十分ヘタレているから、白い、というのもナンだけれど)白い壁や展示用の白いボックスに展示するのではなく、巡ってきた手触りそのものを、密かに手にとって見られる様に、1人で座れる椅子とテーブル、そして秘蔵の‥を用意した。

これは、椅子を借りに行った時の写真。積み込みのために運んできたところ。

そこで、『丘に向かってひとは並ぶ』という本を思い出した。

具体的な内容は忘れてしまったけれど、でも、なにか心にひっかかる内容だったな。
母親と同じ世代の人。彼女がお祖母さんのことを語ったら、どんな語りになるんだろう。

「物語のようにふるさとは遠い」 っていうのもあるんだけどね。