生まれて初めて使う道具。
何のために? どうやって?
どんなふうに力を入れたら穴が開くかな?きれるかな?危なくないかな?
危なっかしい手つきでも、2回目は槌のどこを持つと力が入りやすいか、ノコはより切れるようになるか?を不具合から考える。偶然、身体の向きを変えて発見する。
竹を切るときは材と直角にノコギリが入ると力も入りやすい。
ちょっと難しいのは丸い竹を平たく筏のように縛っていく紐の使い方かな。
八の字に竹と竹を絡ませていくと良いようだ、ということも、やりながらどんどん発見していく。
あるかないかの目的に向けて、材料を刻んだり、釘を打ったりしていく中で道具と身体が出会うこと、道具が教えてくれる身体の使い方。身体と道具が出会って、新しい感覚が生まれていく過程。
傍で見ていてもとても新鮮。1度目に比べて2度目はあっという間に上手になっている。立ち止まって考えて工夫して、今までと違うことができるようになると、また、新しい技や発想が生まれていく。限られた時間の中で、必ずしも万全ではないし、行き当たりばったりのやっつけ、みたいになってしまうことはあるけれど、でも、やらないよりはやったほうがずっと良い。
お友達の考えついた方法を真似てみる、一緒にやる中で新しいアイデアが生まれてくる。とても面白いプロセス。
小学校4年生の図工。大きな舟を作る。船、じゃなくて、舟ね。でも、いろんなところに行けるはず。