2018-01-31

  伊丹十三の本… | 2018-01-31 15:41:14

 

伊丹十三の本。ずっと読んでみたいと思っていてやっと巡り合えた本。(絶版だなんて!

映画監督の伊丹十三がフランス料理を教わりながら作り(作り方もオールカラーで詳細に)

それを食べながらゲストと語り合う本です。とても面白い。

 

「小金井と私」とかで人にインタビューをするときに、申し訳ないなって、話を聞かせてもらってこちらが差し出せるものは何もないなって思っていました。なんか、人に話を聞くときの態度としてこれでいいのかって、どこかでうしろめたさみたいなものを感じながら話を聞いていたのだけれど。この本に出会って、ああなるほど、と思ったのです。

 

人に話を聞くときの空間のつくり方とか、すごく面白い。そこから出てきた話もとても良い。

語る内容と、環境というのは、本当は分かちがたく結びついているんでしょうね。誰が語るか、誰が聞くか、という事もそうだけれど、どこで語るか、どんな環境で、どんなタイミングでという事も、語る内容にとても関わっているのだと思います。

こういうことをやりたいな。たくさんの人ではなく、誰にどう出会うか、その出会い方を丁寧に考えていきたいな。そんなつぶやきでした。