日本にいると、一般的に、「文化」は、良いもの。
文化的な生活、文化祭とかね。
音楽や絵画‥‥なんて思っている。
あらゆる人はあらゆる歴史的、地理的、社会的背景を持っていて、それぞれに価値観や世界観を形成している。
それは民族や地域、あるいは国家の中で時間をかけて複雑に、多様に、織り成され人々の身体や精神を形成している。
そして、それは国家や民族から個人のレベルに及ぶ多様性となって存在してる。
とおもう。
文化政策や文化資源を考えるときに、指定管理もホールも大事だけれど、この、侵し難い異なる人たちの価値観、世界観をどのように考えたらいいのだろう?って考えることも、なんだかとても大切な気がする。
小さな小さな現場に出かけるときにでも、徹底的に異なる他者の持つものを、心底に知ることをのぞみ、尊び、そして共に何かをなすとはどのようなことであるのか?考えたほうがいいね。すでにある価値(自分は正しい)って思わないことが大事だ。
良書。