まちはみんなのミュージアム、参加アーティスト、大崎清夏さんが参加された「音で観るダンスのワークインプログレス」に昨日行ってきました。
視覚に障害のある人たちが芸術を楽しむために、音で視覚情報を補助する「音声ガイド」。この音声ガイドをダンスという言語で説明が難しいものにつけてみる事を3年間かけて様々な人と研究しながら行うプロジェクトの3年目の発表会でした。単に音声ガイドについて研究することを超えて、ダンスの鑑賞体験そのものを問い直したり、他のひとにとっての観賞体験に思いを馳せることになったり、みること、わたしたちの身体そのものを問い直すプロジェクトでした。
そうそう、私達は目だけで見ているわけではないし、耳だけで聞いているのではない。身体をつたわる振動による空間の把握もある。からだで感じる音から、ダンサーがどこにいるか、暗闇の中だってわかる。
はじめは明るい状態でいくつかの音声ガイドを選びながらダンスを見て、その後真っ暗闇で音声ガイドを頼りに鑑賞する。こびりついた視覚イメージが脳内から消えず、視覚イメージの強さをあらためて感じる。目が見えない方にとっては、ぴじんさんのダンスが、暗闇でけもののようなものがうごめいているように感じるのだそう。一度視覚イメージを持ってしまった私は、そんな風に自由に想像を飛ばすことができない。見ることでみえなくなるものもある。
言葉にすることでみえてくることや、感じるリズムもあるよね。
みることや言葉にすることを問い直してみるとき、このまちで、どんなことがみえるのだろうか。
HPにアーカイブがあります。ご興味のある方は↓よりぜひ。
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