私に見えることなんて、ほんのささやかなこと。
足の下の葉っぱの陰でどんな営みがなされているか、遠い海の向こうで、誰が海を渡ろうとしているか、あるいは、隣のお宅にどんな喜びがあるのか、とかね、何もわからない。
でも、すくなくとも、自分には見えないのだ、ということはわかる。
さらに、でも、この時代に、見えないところで人々が何を喜び何に苦しんでいるのか、心を寄せることのできる人でありたいとも思う。
こんな時代だからね。立ち尽くすだけかもしれないけれど。
フランシス・アリスの「川に着く前に橋をわたるな」のことを思い出した。アーティストの営みは、時に不条理なのだけれど、でも、説明でもなくドキュメンタリーでもなく、ある感情、直観に訴えかける力を持つ、ことがある。時にユーモアの力を借りて。
向こう側にあること、みえないこと、を見る。
と言うことなのかな?
それから、『植物と叡智の守り人』と言う本を最近に。須之内さんに教えてもらった。
臨場感(笑)。
遠くから見るとただの緑や茶色の塊の森。でも、Powers of Ten みたいに、近寄ってみたり掘り下げてみたりしたら、見えるものはどんどん変わる。
そして、もしかしたら、とても大切なことは、大ー小へのズームインやズームアウトだけでなく、そこに他の植物や生き物との相互関係、人間の営みとの関係が織り成されていると言うこと。4次元だな‥。
これは、これから小学校で実施するスライムを使った算数とも繋がる。
始動。