12：00～18：00　
（最終日は12:00～15:00）

マイクやスピーカーを使うことで、音を顕微鏡のように拡大してより大きく聴くことが出来るが、

それらを使わないでも、「もの」が「そこにある」音を聴くことはできないかと考える。

外でフィールドレコーディングをしていると、その場で起こるであろう「出来事」を期待して録りに行ったはずが、

そこには既に「出来事」を取り巻く環境が存在していて、予想外の音が入り込んでいる。

さらに録音中は自分の衣服や動作音が入らないよう、ただひたすらその場に同化していく時間になっていくことに気が付く。

何もない「場所」に「もの」を置くだけで、そこは変化するし、場所によって音が変わってくる。ものと耳の距離のこともある。

いつでも再制作/再演奏可能な素材としての、「紙」を選び、試みる。