2025-09-14

『原爆の図と巡回 1950-2025』展を開催します

 

──記憶

固定化された過去の記録ではなく、今も動き、生き続けるもの。
原爆投下の数日後に広島入りした丸木位里と丸木俊は、直後の惨状を目の当たりにし、人々の記憶や伝聞から絵画を描いた。
それらの作品は 1950 年代以降、各地で巡回展示され、 時に様々な議論や反響を巻き起こしてきた。

原爆の図 第一部「幽霊」。
そこに描かれているのは、死者であり、生者でもある。
その境界を漂う姿は、時間や場所、体験の当事者性をも超えて、80年前の出来事を私たちに訴えかける。

果てしなく続く思考の層を辿れば、原爆投下の あの瞬間、蒸発するように失われてしまった「誰か」の命は、もしかすると自分自身なのかもしれない。

終わることのない問いに、 私たちはどう応答できるのでしょうか。
その試みとして、本展は今を生きる 20 代の表現者たちと共に企画した。

当事者性が希薄化し、「戦争」が残したものが幽霊のように漂い続ける現代。
丸木夫妻の活動の画期となった《幽霊》たちの声なき 声に感覚を向け、表現を通じた応答の可能性をこの場で静かに共有する。

廣川 慶明 (KOGANEI ART SPOT シャトー 2F)


『原爆の図と巡回 1950-2025』
会期:2025年10月10日(金)〜10月26日(日) / 会期中は無休
時間:12:00〜20:00
会場:KOGANEI ART SPOT シャトー2F ギャラリー
入場料:無料
内容:

被爆から80年後の今年、原爆の図 丸木美術館の協力のもと、丸木位里、丸木俊の最初の「原爆の図第一部 幽霊」の精巧な原寸大レプリカと1950年代から始まる巡回展ポスター、作者ゆかりの品を集め、原爆の図と巡回をモチーフに、あらためて2025年の視点から問う展示を行います。

 

主催 : NPO法人 アートフル・アクション

協力 : 原爆の図 丸木美術館
表紙版画:はだ ななこ
フライヤーデザイン:竹下 奈那
展示企画+作品展示:有賀 峻 / 沖横田 夏美 / 竹下 奈那 / 木野内 言葉 / はだ ななこ / 三好 玄理


 

「原爆の図と巡回 1950-2025」トーク&レセプション開催決定

ゲスト:岡村幸宣さん(原爆の図 丸木美術館/学芸員)

内容:
原爆の図 丸木美術館 学芸員の岡村幸宣さんをお迎えし、企画/展示作家とのトーク&レセプションイベントを開催します。

本展は、20代前半の表現者たちと共に企画しました。
戦争や原爆投下などの一次的な直接体験が無い世代も多い現代、過去の出来事や他者の体験をどのように受け止め、伝えていくことが出来るのでしょうか。

丸木夫妻の活動と社会の応答関係を改めて見つめ、表現や伝えるという行為の当事者性/非当事者性について等を話し合います。

日時:2025年10月11日(土)/トーク 16:00-17:30
(開廊時間/12:00-20:00)
会場:KOGANEI ART SPOT シャトー2F

住所:東京都小金井市本町6-5-3
シャトー小金井アーケード2階

アクセス:Google map

参加費:1,000円(税込)
(レセプションで使える1ドリンク付き)
定員:25席 (申込先着順/全席自由)

※当日、会場にて現金でお支払いください。
※展示は入場無料
※ご飲食はギャラリー手前の空間でお願いします

主催:NPO法人 アートフル・アクション
協力:原爆の図 丸木美術館
展示企画+作品展示:有賀峻/沖横田夏美/竹下奈那/木野内言葉/はだななこ/三好玄理

お問い合わせ:mail@artfullaction.net (担当:廣川)
TEL:042-316-7236

専用応募フォーム:https://forms.gle/1NwFZZT7249xKih78

 

 

※会場にはエレベーターがございません。

階段のサポートが必要な方は事前にご相談ください。