9月9日(日)に今年の春に開催された東村山市立南台小学校でのプロジェクトのふりかえりと、有薗真代さんのトークがシャトーで開催されました。
前半が有薗さんのトーク、後半は南台小学校のプロジェクトに参加した人たちの振り返りを中心に、みんなで話しました。
小学校連携事業、今回は、ハンセン病の全生園への見学の授業を通して、こどもたちとハンセン病について考えるという事をプログラムを通して行いました。
(私は、有薗さんの本は読んだのですが、南台小学校のプログラムには参加していません。)
子どもたちの感想や、そして作ったものの作品や写真から、ハンセン病のかわいそうな被害者というラベルをはがし、
生活を作り、創造する主体者としての彼らの実感に近づいてみようという息遣いが感じられました。
あと、考えかたを考えている感じがして面白いです。つくることによって、考えるみたいな、身体で考える感じがしました。
同時に思ったことは、ある意味においては、彼らと同じだけれど、本当の意味において、理解ができない、
とてつもない経験をした彼らに、そしてその事自体に、どう向き合うか、姿勢を問い返されているような気もしました。
同じなんだけれど、決して同じではないし、そんな簡単に理解できない。簡単に理解したような気にもならない。
だけど問い続ける、という事の大切さ、その誠実さをきちんと持ちたいと思いました。
あと、現場に入っていないので、やっぱり作品や関わった人たちの話だけだと、
その時のこどもたちが何を考えていたのか、何が起きていたのかはあんまり伝わってこないですね。
アウトプットももちろん大切ではあるけれど、むしろそういった、彼らの戸惑いや揺らぎにちゃんと向き合ってみたいなと、
私も一緒にグラグラ、ゆらゆら、じっくり考えてみたいなと、思います。
今年の小学校連携プログラムが楽しみになってきました。