1993年、済州島へ、祖母たちの帰郷の旅
地図すら見る事もなく想像した「島」
島は私の何かを喚起する
2004年、はじめて訪れた済州島
祖母と母のチマ・チョゴリをまとう
島の風をはらむチマ
それらの記憶をつむいでみる
その糸はいつしか私の皮膚となる
昨年から開催してきた 連続企画「問いかけながら道をゆく」展は、第3部として大阪をベースに活動しているアーティスト呉夏枝(お・はぢ)さんを迎え、個展を開催します。会期中はワークショップ及びゲストを招きトークイベントを行ないます。
会期:2014年6月14日(土)~6月29日(日)
時間:12:00~18:00 (金土は20:00まで)会期中無休
観覧料:500円
場所:小金井アートスポットシャトー2Fギャラリー
主催:「問いかけながら道をゆく」展実行委員会
共催:平成25年度科学研究費基盤研究(A)『トラウマとジェンダーの相互作用:精神病理・逸脱・創造性』(研究代表者:一橋大学大学院社会学研究科 宮地尚子)/NPO法人アートフル・アクション
問いかけながら道をゆく公式ブログ:http://toikake.tumblr.com
◉インスタレーション展示:この展覧会のために制作した新作を展示します。
◉トークイベント:
日時:6月15日(日) 15:30~17:30
場所:前原暫定集会施設(小金井市前原町3-33-27)
呉夏枝/宮地尚子
「アート、トラウマ、アート、トラウマ、ほどく精神の営み」
着物でもチマ・チョゴリでもないものをつくることから始まり、編み物をほどく/ほぐす行為を「他者」としておこなう呉夏枝の精神の営みと、トラウマの地政学=環状島に息を吹き込む宮地尚子の精神の営みを体験します。そして、会場のみなさまとのフリーな会話の場に広げてゆきます。
会費:500円(展示入場共通チケット1,000円有り)
* トークイベントではノートテークを行ないます。ご希望の方はお申し込みください。
◉ワークショップ
日時:2014 年6月22日(日)10:00~16:00 小金井アートスポットシャトー2F
記憶をたどるワークショップ「編み物をほどく/ほぐす」
ーほどいてもよい、タンスに眠るニットをご持参くださいー
参加費:700円(お飲物をご用意します)定員:10名 昼食をご持参ください。
お申し込み、お問い合わせ:電話(042-384-2569)またはEメール(info@chateau2f.com)
作家経歴
呉夏枝(お・はぢ)
2012年京都市立芸術大学美術研究科博士号取得(美術)主に、染織、刺繍、編む、結ぶなどの技法をつかい作品を制作。
2004 「オリエンティティー」コリアン系アーティスト展(京都芸術センター、京都)
2005 「ZONE-poetic moment-」(トーキョーワンダーサイト、東京)
2006 —記憶—(voiceギャラリーpsf/w、京都)京都ART MAP’06
ニッポンvs美術―近代日本画と現代美術:大観・栖鳳から村上隆まで (大阪市立近代美術館(仮
称)心斎橋展示室/大阪)
2007 京都府美術工芸新鋭選抜展~新しい波2007/美術部門(京都文化博物館/京都)
2008 「織目をすりぬけていくもの―沈黙の時—フィリピンでの旅から」(voiceギャラリーW、京都)
「HIROSHIMA ART DOCUMENT 2008」(旧日本銀行広島支店、広島)
2009 「HOME」アーティスト・イン・レジデンス(国際芸術センター青森、青森)
2010 「記憶の棲殻(スミカ)」(大阪、芝川ビル)
2011 「Inner Voices―内なる声-」(金沢21世紀美術館、石川)
2012 「VOCA」展(上野の森美術館、東京)
2013 呉夏枝×青森市所蔵作品展「針々と、たんたんと」(国際芸術センター青森)
2014 Breaker Project「EX・POTS 2011-2013」展(江之子島文化芸術創造センター、kioku手芸館たんす、大阪)
宮地尚子:一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻教授、精神科医師 著書「トラウマの医療人類学」みすず書房2005/「環状島=トラウマの地政学」みすず書房2007/「傷を愛せるか」大月書店2010/「震災トラウマと復興ストレス」岩波ブックレット2011/「トラウマ」岩波新書2013等